修正はセンチ単位 首相、政府案を固持 琉球新報(3/29 9:35) |
【東京】小泉純一郎首相は28日、額賀福志郎防衛庁長官、山崎拓自民党安全保障調査会長、守屋武昌防衛事務次官と都内で会合を持ち、普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部移設案(沿岸案)について、政府案を原則とする方針を変えないと確認した。出席者によると、微修正の幅について首相は「おれの気持ちとしては(メートルでなく)センチだ」と述べ、地元の意向を受けた微修正はわずかな幅にとどめるとの意思を示した。会合後、額賀長官は「(地元側が)話し合いのテーブルに着かなければ、政府の方針通り行くほかなくなる」と述べ、名護市が微修正に応じなければ沿岸案で最終合意せざるを得ないとの強硬な姿勢を示した。 一方で額賀氏は会合後、記者団に対し、岸本建男前市長の死去に触れて「お見送りをしないといけないし、地元の人と相談した上で話をするのが人の道だ」と述べ、2日の岸本氏の市民葬を終えるまでは再協議を急がない考えを示した。 出席者によると、会合で山崎氏は首相に対し沖縄を説得するための振興策の内容を説明。首相も「それで行ってくれ」と内容を了承した。今後、山崎氏が地元側に提示するとみられる。 会合では(1)政府案(沿岸案)を原則とする(2)しかし1センチたりとも譲らないというわけではない(3)しかし実行可能な案とする―との3原則を確認した。 |