|
私たちは2000年6月3日(土),上野水上音楽堂で『すべての命のチャンプラリズム』と題するイベント&コンサートを企画している. その日は沖縄,障害者・キーサン,在日をはじめとするアーティスト&ミュージシャンが21世紀……地球史上はじめて,すべての命が大切にされる時代……を創造しようと上野水上音楽堂に集まってくる. 1999年暮,東京・練馬区にある街(まち)グループの沖縄料理店“チャンプルー街”にあらゆる人たちが立場を超えて集まってきた.その中には沖縄出身のシンガーソングライター知念良吉さんがいた.“ヤクザがヤーサンならわたしらキチガイはキーサンだね”という東京下町・精神病者の患者会「新松橋亭同人」の人たちがいた.ひきさかれた民族・在日の問題を考えている人がいた.沖縄に生息し,海上基地建設によって絶滅が危惧されるジュゴンの保護に取り組んでいる人がいた.従軍慰安婦問題を語る人がいた.そして夜遅くまで続いた語り合いの中で,私たちはいちばん大切なものは“命どぅ宝(ぬちどぅたから)(命こそ宝)”ということに気が付いた. 仕組まれた心と鎖で沖縄とキーサン・在日・ジュゴンはそれぞれ分断され,選別され,ひきさかれている. 命どぅ宝(ぬちどぅたから).命こそ宝なのだ.私たちは渾沌(こんとん)としたチャンプルー(沖縄の言葉でゴチャマゼという意味)の中から新しい命・地球をつくりだしたい.そんな想いから“すべての命のチャンプラリズム”というテーマでイベント&コンサートを企画することになった.こうして,沖縄料理店“チャンプルー街”の中から“すべての命のチャンプラリズム実行委員会”が誕生した。
今,チャンプルー街に集い毎週おこなわれている実行委員会の中からも小さな新しい命が生まれようとしています.巡りつながる命・すべての生命に陽が射すような“すべての命のチャンプラリズム”.私たちはそんな,すべての命が大切にされる時代の扉を拓いていきます.趣旨に賛同していただける多くの方と一緒にこのイベント&コンサートを成功させたいと思っています. すべての命のチャンプラリズム実行委員会 |